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中古トラックの走行距離の目安と過走行車の売り方|法人の手続き表

中古トラックは走行距離10万km超が珍しくなく、乗用車とは距離の見られ方が違います。当サイトの集計で走行距離の分布と相場差を示し、過走行トラック・中古ユニックの売り先、法人が売却するときの書類と手続きを表で整理します。

公開 2026-08-03更新 2026-10-06クルマAIラボ編集部
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中古トラックの走行距離の目安と過走行車の売り方|法人の手続き表

結論:中古トラックは走行距離10万km超の車両がごく普通に流通しており、乗用車ほど「距離が多い=値が付かない」にはなりにくい傾向です。当サイトの集計では、小型トラックでも掲載車両の4〜5割、大型トラックでは8〜9割が10万km超でした。過走行トラックは、距離そのものより整備記録と機関・架装の状態で評価されるため、輸出や部品の販路を持つトラック専門業者を含めて比べるのが基本です。この記事では、走行距離の見方をデータで示し、売り先の選び方と、法人が売却するときの書類・手続きを表で整理します。

中古トラックの走行距離:乗用車との違いをデータで見る

当サイトの相場エンジンの集計(中古車データ約99万台・2026年8月取得)から、掲載車両のうち走行距離10万km超が占める割合を、トラックと乗用車で比べました。

区分車種10万km超の割合
小型トラックいすゞ エルフ(エルフトラック表記)約54%
いすゞ エルフ(エルフ表記)約50%
三菱ふそう キャンター約45%
日野 デュトロ約42%
中型トラックいすゞ フォワード約61%
三菱ふそう ファイター約57%
日野 レンジャー(ヒノレンジャー表記)約58%
大型トラックいすゞ ギガ約94%
日野 プロフィア約88%
三菱ふそう スーパーグレート約85%
(参考)乗用車トヨタ プリウス約20%
トヨタ アクア約16%
ホンダ N-BOX約9%

※当サイトの相場エンジンの集計(中古車データ約99万台・2026年8月取得)による参考値。中古車の掲載データを走行距離帯ごとに数えた割合です。架装の内訳は含まず、トラック専門の販売サイトの在庫をすべて含むものではありません(相場の算出方法)。

トラックは事業で毎日走ることが前提のため、乗用車なら「多い」とされる距離でも、中古トラックの市場では標準的な範囲です。「中古トラックを販売するときの距離の目安」を知りたい場合も、乗用車の感覚ではなく、同じ車格のトラックと比べることが大切です。

同じ年式で比べた走行距離による相場差

同じ年式の中で、走行距離「3〜5万km」と「10万km〜」の参考相場を比べ、年式ごとの差の中央値を求めました。

車種同じ年式で3〜5万km → 10万km〜の相場差
いすゞ エルフ(エルフトラック表記)約30%
いすゞ エルフ(エルフ表記)約30%
三菱ふそう キャンター約29%
日野 デュトロ約10%
(参考)トヨタ プリウス約33%
(参考)ホンダ N-BOX約45%

※当サイトの相場エンジンの集計(中古車データ約99万台・2026年8月取得)による参考値。両方の帯に相場を算出できる年式だけで比べています。「10万km〜」の帯には数十万km走った車両も含みます。

小型トラックでも走行距離が多いほど相場は下がる傾向がありますが、その差は乗用車より小さめに出ています。距離が多いトラックでも、整備状態が良ければ値が付く余地があるということです。

乗用車との違い:トラックの走行距離の考え方

観点乗用車トラック
距離の見られ方距離の帯がそのまま相場に反映されやすい距離より「距離に見合った整備がされているか」が重視されやすい
重視される記録点検記録簿・修復歴エンジン・ミッションの整備明細、点検記録簿、架装装置の整備・検査記録
別に評価される部分ほぼ車両本体のみ冷凍機・クレーン・パワーゲートなどの架装
売り先国内の再販が中心国内の再販に加えて、輸出・部品取りの販路がある
規制の影響主に年式・状態ディーゼル車は自動車NOx・PM法の対策地域での登録可否が販路に影響

NOx・PM法の考え方と、架装別の見られ方はトラック買取の査定額を決める8要素と冷凍冷蔵車・ウイング車の買取ポイントで解説しています。

過走行トラックの売り先の選び方

売り先向いているケース注意点
トラック専門の買取業者架装付き・過走行でも、状態を個別に見てほしい業者ごとに販路が違うため、1社だけで決めない
輸出の販路を持つ業者国内では評価が付きにくい年式・距離の車両輸出向けの需要は時期や仕向け地の事情で変わる
一括査定(トラック対応)短期間に複数社の提示額を集めたいトラック・架装に対応しているかを申込前に確認する
ディーラー下取り代替車の購入と同時に手続きを済ませたい下取り額が値引きと混ざりやすい。専門業者の見積もりを先に取る
部品取り・解体を前提とした業者不動車、大きな修理が必要な車両抹消登録まで代行するか、費用の負担を確認する

輸出需要の考え方は輸出で需要があるといわれる車の傾向も参考にしてください。

中古ユニック(クレーン付き)の過走行車

ユニックなどのクレーン付きトラックは、シャシーの走行距離が多くても、クレーン部分の状態が良ければ評価に反映されることがあります。クレーン等安全規則では、事業者は移動式クレーンの定期自主検査(1年以内ごとに1回・1か月以内ごとに1回)の結果を記録し3年間保存することになっています(出典:e-Gov法令検索「クレーン等安全規則」第76条・第77条・第79条)。過走行のユニックを売るときは、この検査記録とシャシーの整備明細をそろえ、クレーンの作動を見てもらえる状態で査定を受けましょう。査定で見られる点の一覧と売却の流れはユニック車の買取にまとめています。

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法人が売却するときの手続き・書類

車検証の所有者が法人のトラックを売る場合、名義変更(移転登録)のために売る側が用意する書類は次のとおりです。登録の手続き自体は買取業者が代行するのが一般的です。

書類・手続き内容確認先
譲渡証明書譲渡人(売る側)の実印を押印する国土交通省 自動車検査登録総合ポータル
印鑑(登録)証明書発行されてから3か月以内のもの。法人は法人の印鑑証明書同上
委任状業者などの代理人が申請する場合に必要。実印を押印する同上
自動車検査証(車検証)有効期間内のもの同上
名称・所在地の変更がある場合車検証の記載と現在の名称・所在地が違うと、つながりを示す書類が必要になる場合がある。名称変更は法務局とは別に運輸支局での変更登録が必要同ポータル、東京都主税局
所有権留保・リース車検証の所有者がリース会社・ローン会社なら、所有権解除やリース会社の同意が必要契約先のリース会社・ローン会社
架装装置の記録冷凍冷蔵車はフロン類の点検記録簿、クレーン付きは定期自主検査の記録を引き渡せるよう準備環境省、クレーン等安全規則

出典:国土交通省「車を売買等により名義変更するために必要な書類」、東京都主税局「自動車税|自動車と税金」。必要書類は状況で変わるため、最新の内容は公式の案内と買取業者に確認してください。

会計・税務で確認しておくこと

  • 売却損益:帳簿上の未償却残高(簿価)と売却額の差が、固定資産の売却損益として処理されるのが一般的です。
  • 消費税:課税事業者の場合、車両の売却は課税取引になるのが一般的です。見積額が税込か税抜かを確認しておくと、認識のずれを防げます。
  • 自動車税:4月1日時点の所有者に1年分が課税され、売却(名義変更)では月割の還付はありません。年度末に近い売却は、名義変更の完了日を確認しておきましょう(売却と廃車での自動車税の扱いの違いは車の売却で自動車税は還付されるかを参照)。

具体的な会計・税務処理は、顧問税理士や所轄の税務署に確認してください。

中古トラックの販売・売却で注意すること

買い手が中古トラックを選ぶときに確認する点は、売る側が準備しておくべき点と同じです。

  • □ 走行距離に見合った整備がされているか(エンジン・ミッションの整備明細、点検記録簿)
  • □ NOx・PM法の対策地域で登録できるか(車検証の型式で確認)
  • □ 架装装置(冷凍機・クレーン・パワーゲート等)が作動するか、記録があるか
  • □ フレーム・荷台のサビや腐食、修復歴の有無
  • □ 名義・所有権留保の有無、書類がそろうか

売り先の業者を対応車種・架装・販路・引き取り範囲で比べる方法はトラック買取業者の比較ポイントにまとめています。

よくある質問

Q. 中古トラックは何万kmまでなら売れますか?

A. 一律の上限はありません。当サイトの集計では大型トラックの掲載車両の8〜9割が10万km超で、距離が多い車両も流通しています。状態や販路によって評価が変わるため、トラック専門業者を含めて複数社に査定を依頼してください。

Q. 過走行の中古ユニックでも買取してもらえますか?

A. 対象になることがあります。シャシーの距離に加えて、クレーンの作動や検査記録が評価されます。記録をそろえ、クレーンを動かして見てもらえる状態で査定を受けましょう。

Q. 法人名義のトラックを売るとき、印鑑証明書は誰のものが必要ですか?

A. 車検証の所有者である法人の印鑑証明書(発行から3か月以内)が必要です。譲渡証明書と委任状には法人の実印を押印します。

Q. リース中のトラックは売れますか?

A. 車検証の所有者がリース会社の場合、所有権解除やリース会社の同意が必要です。契約内容によって扱いが異なるため、売却を考えた段階でリース会社に確認してください。

まとめ

  • 中古トラックは10万km超の車両が普通に流通しており、当サイトの集計では小型でも4〜5割、大型では8〜9割が10万km超でした。
  • 過走行トラックは整備記録と機関・架装の状態で評価されやすく、輸出・部品の販路を持つ業者を含めて比べるのが基本です。
  • 法人の売却では、譲渡証明書・3か月以内の印鑑証明書・委任状と、所有権留保の確認が必要です。会計・税務は専門家に確認しましょう。
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